「一週間ほど前から、G009、G010、G012、と立て続けに消滅しています」
「……マオは、G016だったよな?」








『え、ケータイじゃん! 遂に買ったのっ!? 使えるの!?』
どいつもこいつもバカにしやがって。

気にするに決まっているじゃないか。

『赤い彗星だったのか……』

『いやっ、やっ! この中は、いやぁっ!』

「だからちゃんと見とけって言ったのに」
「来たら撃ちます! 本気ですっ!」



「例え、わたしをいれたとしても、足りません」
「嬢ちゃんを巻き込む気はないけどな」
「マオ、お前、言っただろ! 隆二にはあたしがいるから大丈夫だって!」



「わたしはそれに抗います」

  「研究班は信用ならん。そっからこっちに入って来るな」

『おなか、すいた』

「最悪、共倒れだぞっ!」
共倒れ? ああ、それもいいじゃないか。

「大丈夫だから」
大丈夫って言ったのに、
帰って来るって言ったのに、
うそつき

ひとでなしの二人組4『Gナンバーの居候猫』
2013年6月21日 連載開始